資格商法二次被害と闘った記録
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Vol.3 資格商法だと確信する
翌日、仕事で霞ヶ関に行った際、
「電気主任技術者の講習は、ふつうどれくらいの値段なんだろう?」
と思い、書店に立ち寄りました。
わたしの見た本には、通信教育で30万円ほどの教材が掲載されていました。
「な~んだ、十数万円は安いじゃん」
と、ひと安心。
一応確認のためと思い、書店を出たすぐの公衆電話から、
「エネルギー管理士」の資格を扱っている公的な団体に電話しました。
そして、悪徳業者から話されたとおりに、資格の取得方法について聞いてみました。
すると、
「そのような制度はありません。
もし何かおかしいことがありましたら、
○○-○○○○-○○○○へお電話して下さい。」
とのこと。
後にわかったことですが、この時に教えて頂いた電話番号は、
「関東通商産業局」(現:関東経済産業局)という、
悪徳商法や資格商法の被害をはじめとする、
いわゆる消費者問題の窓口のようなところでした。
「ちょっとおかしい」。
気づくのが遅かったですが、その時点から不審に思い出しました。
とりあえず、教えて頂いた電話番号をメモして、仕事へ。
仕事の合間に、業者から送られてきた資料を見ていると、
ますます不信感がつのってきました。
「一度キャンセルして、もし本当に受けたかったらまた考えよう」
そう思い立ち、業者へ電話しました。
「Aさんおられますか?」
と尋ねると、しばらく保留の後、
中年の男の人が電話口に出てきました。
「Aは今違う電話に出てますので、用件を伺います」
「あの~、昨日申し込んだ講習の申し込みを
キャンセルしたいんですけど」。
そう言うと男の口調は急変しました。
「どうしてですか~? 何か問題でもありましたか~?
気が変わったっていうことですか~?
そういう理由じゃキャンセルはお受けできませんね~。」
言うまでもないことですが、
さすがのわたしも、この時点で自分が
資格商法にひっかかったことを確信しました。
関東通商産業局(現:関東経済産業局)へ電話する
恥ずかしい話ですが、資格商法に陥ったと気付いた瞬間、
手と足が震えました。
とりあえず電話を切り、すぐに関東通商産業局(現:関東経済産業局)へ電話しました。
ここに名前は書けませんが、担当となってくださった方に事の次第を話すと、
対処法を丁寧に教えて下さいました。
相談してよかったと思います。
その担当者は、今後生じる出来事や対処法を以下のとおり教えてくださいました。
・契約書の類が必ず数日中に送られてくる
・クーリングオフが出来る
・クーリングオフの具体的な方法
今ではこれらの情報はネットで簡単入手できますが、
当時のわたしはネットを引いていませんでした。
それで、こうした情報を効率良く入手することは難しかったように思う。
数日後、関東通商産業局(現:関東経済産業局)の方が言っておられたとおり、
契約書の類が送られてきました。
しっかりと振込用紙も入ってました。
その後すぐに、関東経済産業局の方に教えられたとおりに
クーリングオフのハガキを書きました。
投函する前にもう一度確認をして欲しいと思い、
関東通商産業局(現:関東経済産業局)に電話をかけました。
内容を確認してもらった後、
投函前にコピーをとるようにアドバイスされ、
コンビニでコピーをとりました。
記載内容を再度確認し、無事に投函。
これで資格商法との闘いがすべて終わったと思いましたが、
現実はそんなに甘くありませんでした。
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