【悪徳業者に勝ったよ!!】 資格商法二次被害と闘った記録

資格商法二次被害と闘った記録

Vol.4 資格商法に屈してしまう

切手の画像

クーリングオフ期間が過ぎた頃、Aから、自宅に電話がきました。


「振込が確認出来ていないのですが」


とのことだったので、


「クーリングオフのハガキを送りましたけど。」


と言いました。


「では今確認してきます」


との言葉を残し、電話は保留に。
本当にわたしが送ったハガキを探していたのかは不明。


電話口に戻ってきたAが口にした言葉は、

「届いていません」。


「関東通商産業局の方でお聞きした方法で出しました」


と言うと、


「書留で出されましたか?」

と尋ねられました。


「いいえ」


と答えると、


「それじゃ確認は出来ません」


との言葉。


クーリングオフのハガキを出して「終わった」と思ったのもつかの間、
再び闘わなければならないことに、正直かなり気が滅入りました。


「もう八方ふさがり」と思いました。
あとで考えると、こうしてジワジワ精神的に疲れさせるのも、
資格商法の一つの手段だったのかもしれません。


ひとまず電話を切りました。
ちなみに今は通話を録音出来る便利なツールがありますね。
体験者としてアドバイスしますが、ちょっと値段が高くても、使用することを強くお勧めします。


そして翌日・・・
翌日、朝から憂鬱でした。


「早くこの資格商法から開放されたい」
そう思うようになっていました。


勤め先も教えてしまったのも気になっていました。
これからいろんな人に迷惑がかかるかもしれないと思うと、
十数万円を支払ってすべてが終わるのであれば、その額は安いと思えました。


クーリングオフがうまくいかなかった自分にも、情けなさを感じていました。


あとで判ったことですが、クーリングオフは、
その旨を通知するハガキをポストに投函した時点で有効なのだそうです。


だから最初からアノ業者の言うことなど、相手にする必要など無かったのだ!
そんなことを知る由も無かったわたしが下した結論、それは・・・敗北でした。

悔しかった敗北の瞬間

bank

その日の昼休み、わたしは業者に電話を入れました。


「Aさんおられますか?」


と尋ねると、Aは電話に出ず、保留音の後に電話に出たのは先日の男性。
その口調から、すでに戦闘態勢であることがうかがえました。


「受講料を振り込みます」


とのわたしの言葉に少々驚いた様子でしたが、
電話を切る際に「頑張って下さい」と言っていました。


「これで本当に終わる」。
そう思うとすっきりしました。
その足で銀行へ行き、遂に十数万円を振り込みました。


それまで生きてきた中で、一番悔しく、一番怒りに満ちた瞬間でした。


悔しかったですが、
「こうなったらしっかり勉強して資格をとろう」
とも思いました。


しかし、最初から関心など無かった資格のために時間や労力を割くはずもなく、
結局一度も講習には参加しませんでした。


ネットの掲示板に、この資格商法の闘いを綴って、
「返金が可能かどうか?」と尋ねてみましたが、 案の定、「返金は難しいだろう」との回答が多かったです。


「正しいクーリングオフをしていれば・・・」と悔やまれました。


それから数年の歳月が流れました。
仕事でも家でも、ネットを多用するようになっていました。


ふと、あの資格商法の悪夢を思い出しました。
そしてアノ業者の名前をネットで検索してみました。


その当時、(多分グーグルで)7件くらいヒットしました。
同じ被害にあっている人がいること悲しく思いました。


その後も資格商法関連のサイトを見ていくと、
資格商法二次被害」について扱われているサイトに遭遇しました。


「二次被害」について知ったのは、この時が初めてでした。
この二次被害の被害者となっている人も少なからずいるようでした。


この「資格商法二次被害」の定義はいろいろあると思いますが、
要は「一度契約をした人にもう一度連絡し、『契約が続いている』などとして再度契約を結ばせる行為」のことを言うらしい。 過去の体験を思い出し、「まさか自分にもかかってくるなんてことはないよね」と思いました。


しかし、悪夢は再び向こうからやってきました。
続きは、 vol.5 二次勧誘との闘い

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